なんだろう、サブプライム。
と言う、疑問からの考察です。
以下、間違いがあるかもしれませんので
「そうなんやねぇ〜。」
くらいで受け止めて頂けると、これ幸いです。
サブプライムとはそもそも住宅ローンであり、150兆円の規模。
30数年間の住宅ローンを個々人が借り入れ、それを返済していく上で
生じる金利を銀行、生保、ファンドなどが100億円単位で
証券(コマーシャルペーパー)として発行していってるのですが
この証券が3ヶ月で約20%の利子を生む
「金のなる木」的なモノになっていました。
サブプライムは年収が約30万$の人の為に。
その上に、オルトAと言う年収約60万$の人の為の住宅ローンが。
またその上に、ジャンボと言う年収約100万$の人の為の住宅ローンが。
アメリカでは土地は担保にならず、保証人も必要ない為に
個人の信用のみでローンが成立します
年収と個人の信用からの判断で金利が低くなり、リスクも低くなるのですが
この点で日本は全く反対のシステムになっており
年収が高い人ほど金利は少なくなり、低い人ほど金利が高くなると言う
矛盾がある金利システムになっています
ちなみに日本の銀行で組む事ができるプラット35と言う
住宅ローンの仕組みは銀行自体は手数料だけを取り
右から左へ受け流す仕組みらしいです
なので、銀行と言えども一般的な金融企業と、さほど変わる所がない
と、いった所が現状です。
閑話休題。
で、なぜアメリカの住宅ローンの仕組みが焦げ付き始めたのか?
主にサブプライムから融資を受けていた人達がまずリストラを受けはじめた。
程なくして、オルトA、ジャンボで融資を受けていた一部の人達が
またリストラを受けはじめた。
あくまでも一部。なのですが、サブプライムだけで150兆円。
ここにオルトA、ジャンボの焦げ付きはじめた資本規模をあわせると
総額で、1000兆円。
もうどれだけのお金になるのか検討もつきませんが
今の日本の財政赤字と、ほぼ同じ金額が住宅ローンだけで
焦げ付いているのが今のアメリカの現状です
で、この焦げ付きから、元本返済を求めるようになり始め
世界中の銀行から3日間で45兆円の資本注入が入りました
それが発端になり、「金のなる木」だったはずの証券をファンド、銀行が
一斉に売り始める事態に発展。
そもそも1000兆円を融資しているのは、我が国の日本銀行。
その理由は、日銀の公定歩合は0.5%。
例えば、1000円借りて利子は5円。
でもそのお金で200円が儲かる。差し引き、195円の利益。
1000兆円借りて5兆円払い、195兆円の利益。
世界中のファンドなどが不動産投資信託などとして利益を上げていたのは
日銀の資金からだったのです
ファンド、銀行、生保が一斉に証券を売り始める
↓
日銀への返済は「¥」でしなければならない
↓
世界中で円買いに傾く
つまり、この一連の流れが8月中旬に起こった「株安、円高」の仕組みなのです。
今の時点で日本の国会は首相不在の空転状態。
先の改造内閣も来年から表面化してくる、このサブプライム問題に対応すべき
布陣だったはずなのに、所信表明から3日で解散。
そしてこの問題を抱えたまま、2008年アメリカは大統領選挙へ。
すべてが2008年の春から夏、遅くとも秋頃には
表面化しだすのではないでしょうか?
あぁ〜長い。書いてて長い。(笑
ま。あくまでも、一美容師の視点ですので
「そんな見方もあるんだね〜」で、お願いします(笑